私は、このブログ以外に、留学関係の発信を、Twitter や Instagram でしたり、
またLINE オープンチャットの『社会人からの留学を目指す大人の集い ~Studying Abroad Community for Adults~ 』を運営し、
多くの社会人からの留学を目指している方、留学中の方とのつながりがあります。
私自身も、3月に10年以上勤めた公立中学校を退職、4月から渡航予定でしたが、新型コロナウィルスの蔓延により、一度延期に。
先の読めない状況で、4月〜7月まで語学学校の授業をオンラインで受講し、9月から大学スタートのために8月には渡航したいという希望の元、日本で生活をしていました。
しかし、2020年8月、二度目の渡航延期を決意。9月からの大学も、日本からオンラインで受講することに決めました。
4月の延期に加え、二度目の渡航延期です。
その理由は、入国制限がかかっているカナダに入国することが、現在の私の状況だと厳しいと考えたからです。
何人かの方が、入国制限がかかっている状況で、入国することができています。
留学希望者の皆様は、私のように延期をしている方が多いので、先の見えない状況で、入国できた方の情報をみて、『私もできるかも!』と希望をもっていられることでしょう。
しかし、私が渡航再延期を判断したように、それぞれの状況で、入国できるかどうかが変わってきます。
本当に今渡航するべきなのか、本当に今渡航するメリットとデメリットは何なのか、一度冷静になって考えることをオススメします。
『周りが渡航できているから私も行く!』のような考えでは、あとで悲しい思いをする方も出てきてしまうかもしれません。
今回は、冷静に考えた結果、渡航延期を決断した私の状況や知っている情報をまとめたいと思います。
contents
2020年9月現在、カナダの入国制限状況
留学希望者は常にチェックをしているかと思いますが、こちらのカナダ政府のサイトに詳しくは書いてあります。
現在渡航できる方をざっくりまとめると、
・パンデミックになる3/18より前に発行されたStudy Permit をもっている
- you already live in Canada
- you need to be in Canada for your program (for laboratory work, workshops, or similar)
- your school isn’t offering online study options
- you can’t study online from your home country because of internet restrictions or bandwidth limitations
- you can’t participate in live online classes from your home country because of the difference in time zones
A border services officer will make the final decision on whether your reason for travelling to Canada is non-discretionary or non-optional.
つまり、
・プログラムのためにカナダにいる必要がある(実験室での作業、ワークショップ、またはそれに類するもの)
・あなたの学校はオンライン学習のオプションを提供していない
・帯域制限があるため、母国からのオンライン学習はできない
・時差があるため、母国からのオンラインライブ授業に参加できない
ということです。上記の内容に当てはまる方であれば、渡航できる可能性が高いですが、政府の最後の言葉にあるように、
『カナダへの渡航理由がessential がどうかについては、ボーダーサービス担当官が最終的な判断を下します。』
とあります。結局は、入国審査官次第ということになります。
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大学はオンライン授業を提供するが、私は9月までに渡航したかった理由
私は、3/18 以前に取得したStudy Permit をもっています。
語学学校(12週間)→ 大学 (約2年)という計画を考えていた私は、最初のビザ申請時、両方の入学許可書を提出しビザ申請を行いました。
運がよければ、2年以上のビザが発行されるとのことでしたが、私が運が悪かったのか、語学学校の分のStudy Permit (半年)しかおりませんでした。
そのため、私のカナダへの入国期限は、10月31日まで。
大学にそのまま通うためには、10月31日までにカナダ入国し、カナダ国内からビザ延長申請をする必要がありました。
もし10月31日までに入国できなかった場合は、日本からは延長申請ができないので、新規申請をすることになります。
新規申請をするとなると、3/18以前のStudy Permit ではなくなるので、入国制限が緩和されるまで入国することが不可能になります。
3/18以前のStudy Permit をもっている私が渡航できない理由
では、なぜ、3/18以前のStudy Permit を持っているのに、私が渡航できないのか。
先ほど紹介した政府の質問に答えてみましょう。
カナダ在住ですか?
いいえ。
プログラムのためにカナダにいる必要がありますか?(実験室での作業、ワークショップ、またはそれに類するもの)
いいえ。。
あなたの学校はオンライン学習のオプションを提供していますか?
オプションどころか、オールオンラインです。
帯域制限があるため、母国からのオンライン学習はできませんか?
インターネットは普通に使えます。
時差があるため、母国からのオンラインライブ授業に参加できませんか?
私の大学は、Online Asynchronous なので、時差は関係なく授業を受けれます。
・・・ということで、おそらく審査官にいろいろな質問をされたときに、私の渡航はesseatial ではないと判断されるのではないかと考えました。
とはいえ、先ほども述べたように、『審査官次第』で入国をすることもできるので、挑戦することも可能でした。
しかし、日本でオンライン授業が受けられるのに、そんなに今すぐに渡航したければいけない理由が本当にあるのだろうか?ということをもう一度考えました。
冷静に考えてみたら、今すぐの渡航でなくてもいいのではないかという結論に至りました。
なぜ留学をしたいのか?留学の目的な何なのか?初心に戻る
正直、4月に最初に延期をしたときには、かなり心が乱れました。
思い切って公務員(教員)を辞めてまで留学を決断したのに、4月以降も日本にいる自分が『私、何やっているんだろう?』と少し恥ずかしい気持ちになっていたのかもしれません。
ただ、そのときから約4ヶ月日本で過ごして、『今できる目の前のことを頑張ろう』という気持ちに変化しました。
というのも、そもそも私がカナダ留学したい一番の理由はなんだろう?と考え直したんですね。
留学したい人が考える留学の理由は、例えば、
・学校に通って学びたい
・海外生活を送りたい
・外国人の友達がほしい
・現地で就職したい、働いてみたい
だったんですね。残念ながらワーホリビザで行ける年齢はすぎているので、フルタイムで学生をしてアルバイトをしたり、卒業後にもらえるPGWP(ポスグラ)のシステムを用いて働いたりするしかありません。
…ということで、もちろん再び学生生活を送りたいのですが、一番は卒業後に就労ビザを取得することだったので、今すぐに渡航する必要はないのではないかと考えました。
そして、ありがたいことに、コロナの特別措置として、日本国内で50%未満であればオンライン授業でもポスグラに影響がないと政府が発表しています。
そのため、MAX1年くらいは日本にいても授業をオンラインで受けることも可能ですし、渡航後1年間は学生生活、その後うまくいけば3年間働くチャンスがでてきます。
今すぐに渡航した場合のメリットは、
さらに、渡航を遅らせた場合のメリットを考えました。
まとめ
コロナのせいで、自分の予定とは全然違う2020年になっている私ですが、不思議と落胆はしていません。
もちろん早く行きたいですが、日本にいるなら日本にいる理由を見つけて、やりたいこと・目の前にあることに一生懸命に取り組んで行こうと思っています。
実際に、カナダ政府は、入国制限はなかなか解除をしてくれませんが、コロナを少しでも早く収束させるための措置を懸命にやってくれていますし、
今回の50%未満はポスグラに影響しないという措置も、普通ならありえないことなので、逆にラッキーと思って、入国制限の緩和と、新しいビザの発行を待ちたいと思います。
また何か進展がありましたら、ご報告いたします。
同じような状況の方の参考に少しでもなればいいなと思っています。