元中学校英語科教員の在宅うさぎ🐰です。
私自身、英語を教える立場でありましたが、英語学習者でもあったので、英検やTOEIC、IELTS などの英語の資格試験を度々受験してきました。
そして、中学校や高校といえば、英検の団体受験。
英検の団体申し込みのとりまとめは、英語科教員の宿命であります。
私自身も、10年以上の教員生活の中で、ほぼ毎年、年3回の英検の団体申し込みをしてきました。
実は、その団体申し込みの際に、奇妙な出来事があったので、今日は紹介したいと思っています!
在宅うさぎ
奇妙な出来事?!!
そうなんです。奇妙な出来事、いや、大変だった出来事と言ってもいいかもしれません。
基本的には、【申し込み後の会場変更はできません】と英検は提示しているのですが、
なんと!!!
『会場変更することができた』事例があったのです。
一体、どんな場合に会場変更ができるのか、会場変更するにはどうしたらいいのか、そのとき申し込みをした教員は何をするべきなのか、
今日は紹介したいと思います。
英検、団体申し込みの流れ
英語科教員の宿命である、英検団体申し込み。
宿命といえども、英検はハッキリ言って、学校とは『全然関係ない』ので、団体申し込みをしていない学校もあります。
団体申し込みをしない学校の子どもたちは、塾で申し込んだり、個人で書店にいって申し込んだりすることが可能です。
在宅うさぎ
学校で申し込みをしてあげるのは義務じゃないよね。
とはいえ、多くの先生方は、『学校で申し込みをしてあげれば、子どもたちが楽だろうな~』という思いで、やっているわけです。
さらには、数年前から、学校で英検の申し込みをした場合は、『補助金制度』を活用して、安く(自治体によっては無料で)受験できるので、多くの学校で申し込みをしています。
団体受験は、申し込み用紙を子どもたちに配布し、お金を集めて、まとめて申し込みをするのですが、申し込み用紙は子どもたち本人が記入し、教員は『申し込み用紙』と『受験料』集めるだけです。
それらをまとめて、名簿などに記載し、書店に提出をします。
私の経験上、多いときで、一学年で50人以上受験申し込みをしたときもあったので、まとめるのも、なかなか注意深くやらなければなりません。
英検の会場変更は可能なのか?
英検の公式HPによると、以下のように記載されています。
Q. 受験票が届いたのですが、会場や時間の変更はできますか?
A. 原則として会場や時間の変更はできません。ただし、ダブル受験で別々の会場になった場合は会場を調整いたしますので、英検サービスセンターまでご連絡ください。
『原則』変更は不可能なのです。
つまり、ダブル受験などの場合はOKですが、例えば、受験地番号の記入を間違えてしまった場合など、自分自身にミスがあった場合は、変更ができないのです。
なぜ受験会場が遠いところに指定されたのか?
2017年第2回目の英検の際、私は教員として英検の団体申し込みをしました。
その後、全員分の受験票が日本英語検定協会から送付され、その受験票を子どもたちに配布をしました。
その回は50人以上申し込みをしていたのですが、その中で2人の生徒のみ、最寄りの会場ではなく、電車で2~3時間以上はかかる遠くの会場に指定されていました。
在宅うさぎ
そそそそんなことあるの?
私も驚き、ちょうど上記で述べた、
『英検の補助制度』ができた頃だったので、
「受験者が多くて、みんなと同じ近い会場に入れなかったんだ…」と思っていたのです。
とはいえ、他の学校の友だちがバスですぐの会場なのに、2人だけ遠い会場は可哀そうだと思った私は、英検協会に電話。
なぜ2人だけが受験会場が遠い場所なのか、受験会場の変更はできないのか、問い合わせをしました。
在宅うさぎ
電話もなかなかつながらないから、すごく時間がかかったよ。
スタッフの方に説明をし、調べてくれた結果、遠い会場になってしまったのは、「会場に受験者が入りきらなかったから」ではありませんでした。
なんと!!!
子どもたちが書いた受験申込書に記入ミスがあったのです。
そう、『受験地番号』の書き間違えがあったんです。
在宅うさぎ
ちゃんとそこまで確認しなかった在宅うさぎが悪かったんだ…
受験地番号の書き間違え…会場変更はできるの?
申込書の記入間違いで、完全に申込者のミスのため、受験会場の変更はきっとしてくれないだろうと思いましたが、
ここは教員としてなんとかしないと!と思い(私の確認ミスもあるので)、英検協会の方との長電話を通して、何度も何度もお願いをしました。
しかし、協会の方は『できません』の一点張り。
ちょうどその時、行事シーズンで私はクラスの練習を放っておいて、ずっと電話で交渉をしていました。
しかし、どれだけ頑張ってもダメでした。せめて、3時間も電車でかかるところではなく、隣町でも…と思い、会場変更を申し出ましたが、
『できません』と言われました。
これ以上は無理だと思い、電話をきり、遠い会場になってしまった2人の生徒の保護者に電話をしました。
〇〇さんの申込書に記入間違いがあり、会場が遠い場所になってしまいました。協会に電話してお願いしましたが、会場変更は無理でした。私も確認をしっかりせずに申し訳ありませんでした。
というような内容です。
Aくんの保護者は、
『うちの子のミスなんで、本当にバカなやつです。わざわざ問い合わせてくれてありがとうございます。遠いですけど、遊びに行きがてら、私が連れていきます~』
と、快く承諾してくれ、少し遠い会場で受験することになりました。
続いてBさんの保護者に電話。
Bさんの保護者は、
『あり得ません。行けません。何とかなりませんか?本当に変更は無理なんですか?どれだけお願いしてくれたんですか?どうすればいいんですか?』
ひたすらこの繰り返し‥おそらく1時間以上対応をしました。
それでも私は言えることは、
『お願いをしたんですが、無理でした。申し訳ありません。』
あまりにすごくお怒りだったので、『確認したいのであれば、保護者の方で英検協会に電話をしてみてください』といって、英検協会の電話番号を伝えました。
保護者が英検協会に直接電話…その結果
1時間後、Bさんの保護者から学校に電話がありました。
『英検協会に電話したら、会場変更してもらえましたよ。』
在宅うさぎ
えええええ〜〜〜〜!!!
私があんなに粘って、何度もお願いをしても会場変更をしてもらえなかったのに、保護者が電話したら会場を変更してくれるなんて…
在宅うさぎ
やっていること、おかしいじゃないか!!!
はっきり言って、これは学校の信用問題にもなるので、納得がいかなかった私は、再び英検協会に電話。
英検協会の方曰く、
保護者の方があまりにしつこく、どれだけ説明しても納得をしてもらえず、かなりの長電話になり、全然わかってもらえなかったので、会場変更しました。
とのことでした。
Bさんの保護者が、全然納得していないのは私も知っていました。私だって長電話したんですから。
それでも、一貫して『会場変更はできない』というのではなく、結局『言ったもん勝ち』、『しつこく言えば通る』というような対応の仕方は、間違っているのではないかと私は感じました。
そして、私がすぐに思ったのは、Aくんのこと。
Aくんは、保護者が納得はしてくれてはいましたが、同じ学校内で一人が会場変更してもらって、もう一人は会場変更してもらえないなんて、不公平だと思ったので、英検協会の方にその私の思いを伝えました。
在宅うさぎ
だったら、もう一人の生徒も会場変更してくださいよ。
そしたら、対応をしてもらうことができ、結局、会場が遠くなってしまった二人も、他の子どもたちと同じ会場で英検を受けることができました。
まとめ
結論としては、もし記入ミスで会場が遠くになってしまっても、
会場変更することはできました。
ただ、本来は変更はしてもらえない理由だったはずです。
保護者が粘ったことで、英検協会は会場変更をせざるを得なくなった状況です。
そのように対応していただけたことは、私からすればありがたかったですが、団体受験で学校が責任者となっており、その責任者がお願いをしても『できません』と言っていた会場変更が、
強いしつこい保護者がお願いをしたら、受け入れてくれる・・・。
私はその対応に『一貫性がない』と感じました。
何はともあれ、生徒は無事に受けることができましたし、このような事例があったことを紹介しますので、
電話は全然つながりませんが、もし変更する必要があった場合は、トライしてみてください。
(注意:とにかく電話はつながりにくいです。)