教員を辞めたい…中学校教師だった私が30代で退職してよかったこと・後悔していること

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10年以上、勤めた教員(公務員)を辞めて、『長期留学』を決意した私。

人によっては、『安定している』公務員を辞めるなんて、もったいない!と思われることでしょう。

その典型的な一人が私の父親で、何度も何度も『もったいない』と、年金や退職金の話をされました。

その気持ちもわかるんです。私の父親は私が小さい頃に自営業でうまくいかず、結局会社員として務める仕事に転職をしたので、

いかにその『安定した職』を手放すことがもったいないことなのかと、何度も話してきました。

それでも、私にとって、教員は『安定している職』だとは思えなかったんです。

10年以上も勤めて30代の私。

教育実習生の指導も初任者指導もしてきて、市の代表として県の研究発表を任されるなど、学校で英語を教えること以外の仕事も任されてやってきました。

任されれば任されるほど、大好きな英語とかけ離れた仕事をしているなと思い、心のどこかではずっと『海外に行きたい』と思っていたんですね。

…というよりも、海外に『逃げたい』、そちらの方が適切な言葉かもしれません。

毎年毎年、子どもたちは変わるけれども、行事前の忙しさ、部活動…日々、忙しくて、疲れて…
そんな生活を30年以上続けるのか…とモヤモヤした日々でした。

特に私のように『英語教員』の先生方は、気持ちや目標が海外に向いている方が多いと思うんです。

だからこそ、多くの先生方が、教員を辞めて海外に行く!と決断した私を見て、

・本当にすごい、かっこいい。
・私も行きたい。でも辞められない。
・よく決断できたね。尊敬する。

そんな風に言ってくれました。このような方たちからは、一切『もったいない』とは言われませんでした。

そんな風に決断できる私を、『羨ましい』とさえ言う方もいました。

私自身としては、すごくもなんともないと思っていますが、海外留学だけではなく、やりたいことがあって『辞めたい』と思っているのに、辞める決断ができない方がに向けて、今日は私の経験談を踏まえて、

辞めてよかったこと、後悔していること、を綴ろうと思います。

 退職をするときに不安だったこと

…とはいえ、私も公務員を退職するには、すっごく勇気がいて、決断には時間がかかりました。

本当に今思えば、『なぜあんなにも悩んでいたのだろう』と思うのですが、とにかくみなさんと同じように『辞めるなんてできない!』と頑なに思っている時期がありました。

そのとき私が考えていたことは、

・公務員は安定しているんだよな〜
・この給料がなくなったら…
・次の仕事でこれくらい稼げるのだろうか…
・どこにも属していない所属感…耐えられるのか
・『公務員?いいね〜』と言われなくなるのか
・『先生』ではない私は何者になるのか
・もしかしたら私にはこの仕事しかないんじゃないか
・(私は向いていると思っていたので)こんな適職を手放していいのか
・いつか辞めたことを後悔しないか
上記のことで、ぐたぐた悩んでいました。
今思えば笑えてくる内容ですが、おそらく今このブログにたどり着いて読んでいただきている方は、そのようなことで悩まれているかもしれません。
悩んでいるときには、いろいろな悪い妄想がひたすら湧いてきますからね。
一つだけコメントしておくとしたら、公務員はすごいね!は、まったく違いますね。
公務員として働いていてすごい人はいます。しかし、公務員だからすごい、は全然違うと思っています。

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 30代で退職してよかったこと

あえてタイトルに『30代』と書かせてもらいましたが、例えば大学を卒業してすぐに教員になり、3年程度教員として経験し、20代半ばで退職される方もいます。

しかし私は、10年以上も勤めて、中堅と呼ばれる多くのこと任される年齢で退職をしました。

もしかしたら、退職するなら早ければ早い方がいい?かもしれません。ですが、私は10年以上勤めてからの退職をしたので、この年齢で辞めてよかったことを紹介します。

・ある程度の貯金がたまる
・若くして退職するより、退職金が多くもらえる
・次の仕事を探すときにアピールできる経験がある
・次の仕事を探すとしても、歳をとりすぎていない
・これまでの経験を活かして事業を起こせる
多くの教え子を卒業させることができる
『教員は転職することが難しい』と言われていますよね。確かにそれは一理あると思います。
私も教員になるかならないかと悩んでいる時期に、いずれ転職することがわかっていたら、おそらく教員という職業は選んでいないと思います。笑
ただ、私は教員を辞めた今、就職活動はせずに、これまでの経験を活かして『個人事業主』として開業をしました。(これについては別記事で)
私がやりたいことを個人でやっていくためには、10年以上の経験は必要だと今になっては思うので、辞めたタイミングとしては、遅すぎていないと思っています。むしろ、これくらいの年数が必要でした。
また、上記にも書きましたが、貯金をすることもできましたし、退職金や教え子はの数は、もちろんもっと続けた方が多かったと思いますが、
新しいことを始めるには、34歳で退職をしたことはベストタイミングでした
(ちなみに退職金は、10年まで勤続と11年以上勤続では結構変わるそうです。)

 教員を退職してよかったこと・後悔していること

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では本題に!次に年齢は関係なく、教員を退職してよかったことと後悔していることをまとめます。

・時間の余裕、心の余裕
・ストレスフリーな毎日
・好きなことができる
・苦手な人と付き合わなくていい(付き合う相手を選べる)
・夜に憂鬱な気分にならない。
・喉の調子がすこぶるいい。
・とにかく楽しい。毎日楽しい。充実している。
声を大にしていいます。
『辞めてよかった』
では、後悔していることは?
・・・・
ありません!!!
これは、私の全力の気持ちですが、自分でもびっくりするほど後悔をしていませんし、最初に書いた不安は1つもありません。
もちろん、年金や老後の心配はあります。でも、それは、教員でいてもいなくてもつきまとう不安であると思うので、辞めた辞めないは関係ないと思っています。
後悔はしていませんが、教員を辞めたことで大変だと思うのは、
年金、健康保険、確定申告などの事務手続きを自分でやらないといけないこと
(教員しかやってこなかった人は、このあたりの基礎知識は知らないと思います)
安定した収入は得られない
(教員より稼げる場合もあるし、減る場合もある。仕事による)
『安定した収入』を人生で一番大切なことだと思うのであれば、辞めるべきでないと思います。
やはりどれだけ残業代がでなくとも、月々の給与はもらえますし、ボーナスもあります。
でも私にとっては、人生で一番大切なことだと思うのは、公務員の給与の安定ではなかっただけです。
身を削る思いをして、今の仕事を続けるのか、やりたいことに挑戦してみるのか…
私は、最終的には、自分のやりたいように決断をすることができましたが、二度と前のような働き方には戻りたくないと思っています。

 まとめ

10年以上勤めた仕事を辞めることは、すごく勇気がいることだと思います。

ただ、人生は一度きり。

もし今の生活に不満を抱えているのであれば、そのまま我慢して文句ばかりいう生活をこの先も続けることになります。

もし新しいことに挑戦したい、何かやりたいことがあるのなら、それに勇気を出して挑戦することも一つなのではないかなと思います。

そして、私が最近、ひしひしと感じていること。

何かを手放してこそ、新しいものを手に入れられる

何かを捨てることって勇気がいります。しかし、新しいものを入れてあげられるスペースを作ってあげないと新しいものは手に入れられないのです。

私はそのような、辞めたい意思はあるのに辞められない、これまで一生懸命に働いてきた女性を手助けをしたいと、数ヶ月前からライフコーチングのサービスを提供しています

すでに何人かの教員の方や公務員の方とお話させてもらっています。
みなさんに聞かれることは、やはり

『どうやって決断できましたか?』という質問です。

ご興味ある方はぜひ、ご覧ください。