元中学校英語教師で、働きながら小学校の教員免許を取得した経験がある、在宅うさぎ🐰です。
当時私が、中学校や高等学校の英語教師免許をもっていたのにも関わらず、小学校免許取得を目指したのは、
・特別支援学校で働きたい
と言って、資格取得を目指します。理由は部活動だけではないですが、やっぱり土日の拘束がないのは大きいのではないかと思います。
また、特にお子様がいるママ先生にとっては、小学校や特別支援学校で働きたいと考えている先生方が多いのではないでしょうか。
私自身は小学校の免許を通信大学で取得しましたが、友人が先日、育児休暇中に、特別支援の免許を取得したため、
今日は、その友人にインタビューをしてみたいと思います。
実際にかかった費用、期間、勉強時間など、いろいろ伺ってみましょう!
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たったの4カ月で特別支援学校教諭免許を取得!
インタビューに協力してくれた私の友人もっちーは、中学校・高等学校一種の免許をもつ国語の先生です。さらには司書教諭までもっています。
2020年10月現在は育児休暇中で、2人の女の子のママです。2021年4月に復帰予定でいます。
そんなもっちーさんは、2020年4月に通信大学である『放送大学』に入学。3か月後の7月の試験に向けて学習を進め、8月に成績発表。
9月から免許申請の手続きの書類を揃え、10月に提出し、無事に免許を取得しました。
きっとコツコツと学習を進められたんだね。
特別支援教諭の免許を取得する理由
そもそも、中学校・高等学校の免許も司書教諭の免許をもっているのに、なぜ『特別支援学級教諭』の免許を目指したのでしょうか?
普通学級のクラスに1人や2人は発達障害と診断されている、あるいは疑いのあるお子さんが在籍しています。
私が過去に担任してきたクラスにもそのような子が確かに居ました。
しかし、自分には薄っぺらい知識しか無く、そうした子どもたちに適切な支援ができていなかったと思います。
どういうことをすれば支援になるのかもはっきりはわかっていませんでした。そこで、特別支援教育のことをしっかり学んで今後に生かしたいと思いました。
もっちーさんがおっしゃる通り、特別支援が必要だと考えられる子どもでも、多くの場合、普通学級で生活をしています。
すべての学校に【特別支援学級】というクラスがないという理由もありますが、保護者が「うちの子は、そんな特別支援を受ける必要はない!」と認めないケースもよくあります。
そのため、特別支援が必要な子どもも普通学級で過ごすことになり、それを教員がフォローすることになるわけです。
子どもたちのために必要な声かえや支援をする、という意味では、正直、教員は全員学ぶ必要がある程、「発達障害」のお子様は多くなってきています。
発達障害があろうがなかろうが、子どもが楽しく幸せに学校に通うためにも、教員が身に付けるべき必要な知識なのだと思います。
そのような気持ちで、子育てをしながら、お金も時間もかけてチャレンジしたもっちーさんは本当に尊敬です!
もう一つ理由があります!
通信大学でのこの学習は、教員免許の更新講習の代替になるからです。私は2人続けて産休・育休を取っている間に教員免許の更新講習の期間を迎えました。乳幼児を二人抱えての更新講習は難しかったので、更新期限の延長を申請しました。
下の子が2歳に近づき、少し自分にゆとりができたこともあり、兼ねてから興味のあった特支2種免許について調べたところ、新たに免許状を取得すると、教員免許更新講習か10年間延期できることがわかりました。
つまり、講習を1回パスできるということです。仕事復帰後の負担を出来るだけ軽くしたかったこともあり、育休期間中ではありましたが、現職教員の特例で3科目履修すれば特支2種免許の取得は可能だったので挑戦することにしました。
通信大学への在籍期間も半年(しかも実質的な勉強期間は3〜4ヶ月)で済むというのも魅力でした。
そんなメリットがあったのですね。
そうなんです、教員免許は取得したら永遠ではなく、10年に1回、教員免許更新のために30時間の講習を受けなければいけません。
その費用は3万円!
私も、数年前に免許更新のために、夏季休業を5日間も使って、1日中講義を受けてテストを受けた思い出があります。
もちろんそれは、免許更新のためですが、それが免除される上に新たな免許まで取得できるなんて、素晴らしすぎるじゃないですか!!
大学選びとその費用
私自身は、小学校免許を通信大学で取得する際に通った大学は、『明星大学通信教育部』でした。
なぜその大学を選んだからというと…
通信学習だけでなくて、スクーリングなんかも通っていて、『大学生活リターンズ』を狙ったわけです。(笑)
実際にスクーリングは楽しかったですよ!
では、もっちーさんに聞いてみましょう。
教職員組合で入学料の優遇があったので放送大学を選びました。
テレビやラジオ、アプリをダウンロードすればスマホでいつでも講義を聞くことができるという勉強のしやすさも決め手でした。
〇入学料(通常7000円のところを半額)の3500円
〇授業料(1科目11000円✖️3科目受講で)33000円
〇試験問題プリントアウト代(コンビニのネットワークプリンタ利用のため)300円くらい
〇単位取得後教育委員会に免許申請をするための費用
・手数料5000円
・戸籍抄本1000円未満
・大学への単位取得証明書手数料200円
・依頼・返送の郵便代
・免許状返送用封筒簡易書留代……等々、
授業料以外にもちょこちょこ費用がかかりました。
なんと!トータル約4万5千円程度です。安い!!
私は小学校の免許を取得した際に、科目数は7科目でしたが、約12万円かかりました。
もし中学校や高等学校に勤めていて、部活動などが理由で他の学校に行きたい場合、安価で短期間で取得できる『特別支援学校教諭免許』も魅力的ですね。
育児をしながら免許取得に向けての学習
もっちーさんは、2児の母。育児をしながら、免許取得のために勉強をしてきました。
もちろん、働きながら勉強時間を確保することもなかなか難しいですが、子育てをしながらも大変に違いない。
勉強時間の確保です。
私が勉強した期間はちょうどコロナ禍で上の子のこども園からも登園自粛要請があり、日中は子ども二人の相手をしなければならず、なかなかまとまった時間は取れませんでした。
大変そう‥
1日にどれくらいの時間を確保できたの?
1日トータルで1時間から2時間ほどだったと思います。全くできない日や10分という日もありました。
特に6月は自分や家族の体調不良等があり、あまり勉強の時間は取れませんでした。
しかし、5月までに一通りは学習を終えていたので特に焦ることもなかったです。早めに進めておいてよかったです。
早め早めに進める…なんて理想的なんでしょう!
これはどんな場合にも通信学習・自宅学習で言えることですが、『計画的に進めること』『時間管理』は大事なことですね。
3月にはテキストが届いていたので、3月中にテキストに一通り目を通しました。
4月からは週に1日1時間義母に下の子の子守を頼んで勉強しました。
4月下旬から1ヶ月ほどは、朝4時代に起きて6時前までの間に1時間ほど朝の勉強をしました。
朝以外には、夜に子どもを寝かしつけた後や、下の子のお昼寝の間などを使って学習を進めました。
すすすすばらしすぎますね。朝早くに起きて時間を確保してきたのですね。
夜は子どもと一緒に寝落ちしてしまうこともありそうなのに、本当に短期間で取得できたのは、もっちーさんの頑張りですね。
感動‥尊敬じゃ!
特別支援教諭免許を取得するメリット
時間確保など、たくさんの努力が見られるもっちーさんですが、結局のところ何がメリットなんでしょう?
勉強で得た知識を仕事で活かせるというのがまず大きなメリットだと思います。
免許を取ることで自信を持って職務に当たれるのではないかと思います。
(私の場合は免許を新しく取得することで、教員免許更新講習が実質1回免除になるというのが大きなメリットでした)
本当に、知識や経験は、大きな『自信』につながりますからね。
おそらく、産休・育休をとっている女性の先生方は、もっちーさんの年代(30代中盤)が多いと思うので、もし免許更新があるのであれば、メリットはたくさんありそうですね。
興味を持った時、そして比較的時間や気持ちに余裕があるときに行動に移してみてよかったと思っています。
きっと復帰後だったら考える時間や余裕がまずなかったと思うからです。
まとめ
もし、部活動などが理由で、中学校や高校とは違う学校に勤めたい方は、小学校免許を取得することはお勧めですが、より安く短期間で取得できる『特別支援教諭免許』もオススメです。
もちろん、そのような理由だけでなく、特別支援については、多くの先生方が知識を得て、子供と接するために学ぶべきことだと思います。
育児休暇で子育てで忙しい方も多いかと思いますが、逆に言うとチャンスかもしれません。復帰したらもっと時間が限られますからね。
もっちーさんが短期間で取得できたように、ご興味がある方も頑張り次第でとれる可能性もあります。
ぜひご参考にしていただければと思います。