社会人がTOEICスコアで昇進や給料が関わってくる時代。
たくさんの大学生や社会人がTOEIC高スコア取得のために奮起している現代です。
英語教育の重要性も叫ばれて久しく、2020年4月からは、新学習指導要領に基づき、小学校高学年(5,6年生)から外国語の必修化が実施されます。
そんな現在、小学生から英検を受験するのも珍しくない光景です。小学校低学年が英検1級の会場にいることさえあります。
英検が語学力を示すのかと訊かれたら、私自身は、『英検=英語の運用能力』だとは思えないのですが、それでも、英検を持っていることが1つの英語力の証明になることは間違いありません。
TOEICが主流になっているといっても、TOEICの中心はビジネス英語なので、小学生や中学生にとっては英検のステータスの方が大きいですよね。
そんな現在、あらゆる自治体で英検を促す制度があることはご存知ですか?
中学生の保護者のみなさん、これを知らないと損ですよ。
英検取得率をあげるための手立て『補助金制度』
実はここ近年、各自治体が、『中学生の英検受験者数を増やすため=英語力を伸ばすため』に、英検の受験料を免除する制度を実施しています。
英検の受験料もそう安くはありません。
準1級・・・7,600円
2級・・・6,500円
準2級・・・5,900円
3級・・・4,900円
4級・・・3,600円
5級・・・3,000円
国が目指すべき中学生の英語力は、『中学卒業までに3級取得』です。
そのため、数年前から各市町で始まったこの制度は、当初は3級に限り英検の受験料『半分補助』、のちに3級に限り『全額補助』、そして現在は3級以上の受験料『全額補助』となっている自治体が多いです。
3級の受験料4,900円が無料で受けられるだけでも大きいのに、例えば1級を受ける場合、9,500円が無料で受験することができます。
ただし、この制度には注意点があります。
英検受験料『補助制度』を使う注意事項
上記で紹介したものは、あくまで私の住む町の周辺情報です。
受験の補助は、都道府県ではなく、市町で異なります。(そこからの税金で補助しているのでしょう)
学校からの便りももちろんあるかと思いますが、書く市町の広報などにも載っていると思います。
この補助制度、毎年少しずつ変わっていますし、予算によっていつきられるかわかりません。
私の働く市町では、『中学3年生限定』なのですが、私の住む市町では、『全中学生』対象で補助がでます。
3年生限定であると、受験のこと等を考えると、日程的には1回目2回目しか受けられないので、結構ギリギリに取得することになります。『全中学生』が対象だといいですね。
これも数年で変化するルールなのですが、『1回だけ補助』と定めている自治体と、『各級1回ずつ補助』と定めている自治体があります。
もし前者であれば、例えば準2級まで受験するとして、『3級は自腹で払って準2級を補助してもらう』ということもできるわけですね。
どちらにせよ、同じ級は一度しか補助されないので、不合格の場合は、2回以降は自腹です。
税金を使って補助していますので、中学生や保護者は「無料だから試しに受けてみよう」ではなく、合格目指して頑張ってほしいものです。
(試しに受けて、合格しちゃう場合もありますが)
まとめ
子どもがちゃんと学校からのお便りを保護者に見せる場合は、このような情報が入ってきますが、そうではないご家庭はなかなか情報が入ってきませんよね。
ただ、自治体によって補助内容は大きく変わってきますので、インターネットや地域雑誌から情報を得て、せっかくもらえる補助金をうまく活用しましょう。
この制度によって、多くの子どもが英語に興味をもってくれたらいいなと思います。